エネルギッシュな香港の魅力

東南アジア特有の喧噪と煌びやかでちょっぴり怪しいネオンが爛爛と輝く下町繁華街に、国際金融都市としてのメタリックカラーな近代的高層ビル群、そして大阪のおばちゃん顔負けのエネルギッシュな人々…中華都市としての喧々たる雰囲気と国際都市としての秩序が同居する香港はいつもほとばしる活力が渦巻いていてエナジー全開!

ひだり みぎ
【九龍半島のネオン街】           【香港島の高層ビル群】
左右のビルから飛び出す自己主張の強いネオンサインは香港映画にある風景そのもの。

そんな香港は、1842年のアヘン戦争で中国・清朝を破った戦利品として英国の手に渡り、資本主義を標榜する大英帝国の極東貿易拠点として栄えました。その後、戦時中の日本統治期を経て、再び香港の地は英国に租借すされことに。49年には辛亥革命により清朝が崩壊、中華人民共和国が建国されるに伴って、共産主義に反対する大量の華人エリートや資本家が大陸から香港に民族移動、戦後の香港の経済発展に大きく寄与しました。1997年7月1日には英国の香港租借期限が満期を迎え、香港の主権はイギリスから中華人民共和国に移譲され、一国二制度の下、中華人民共和国香港特別行政区となりました。

領域は香港島、九龍半島、空港やディズニーランドの位置するランタオ島、新界そして南シナ海上の235余の島から成っています。総面積は1070平方キロメートルで東京都23区の約2倍で、人口は700万人超。狭い国土にギッシリと魅力が詰まっています。

【各地区の特徴と主な観光地】
●香港島
・ビクトリア港の南側。急勾配の小路地に乾物屋・漢方薬商店などが軒を並べ、古き良き中国の面影を残す上環あり、国際金融都市香港の中枢を為す中環ありと、奥が深い。郊外に足を延ばせば香港一のビーチリゾートであるレパルスベイやヨーロピアンリゾート風観光スポットのスタンレー、香港観光の鉄板コースの一つであるオーシャンパークなどもあり、観光旅行の行き先には事欠かない。

⇒主な観光地
・100万ドルの夜景が見渡せるビクトリアピーク
・香港最古の道教寺院である文武廟(上環)
・泥棒市ことキャットストリート
・香港名物!毎日昼12時にかまされる空砲、ヌーンデイガン(銅鑼湾)
・外国人で賑わうナイトスポット:蘭桂坊
・買物場所も充実!:ランドマーク(中環)/IFCモール(香港駅)/
パシフィックプレイス(金鐘)/タイムズスクエア(銅鑼湾)

ひだり みぎ
【100万ドルの夜景】            【泥棒市の掘り出し物】

●九龍半島
・ビクトリア港を挟んだ北側。南側の香港島とは地下鉄やスターフェリー、海底トンネルで繋がっている。九龍半島の先端にあたる尖沙咀から北に真っすぐに延びる道路が香港随一の目抜き通りである彌敦道(=ネイザンロード)。彌敦道は尖沙咀から順に佐敦、油痲地、旺角へ北に一直線に伸び、1860年の北京条約で清朝と英国との割譲境界線であった界限街と交わって彌敦道が終わります。尖沙咀から旺角は黄金の1マイルと称される国際都市香港最大の繁華街。ペニンシュラホテル前で高級土産店やセレブ風レストランが並んでいたかと思うと、回教寺院や怪しげな雑居ビルの前で褐色肌の偽物時計売りが屯したりしていて、香港の艶と醜が見事に同居。男人街や女人街などの露店夜市では毎日が縁日の様な盛り上がりを見せる。

⇒主な観光地
・毎週水曜日は入館料無料の香港歴史博物館
・香港映画スターの手形や銅像が並ぶアベニュー・オブ・スターズ
・ビクトリアハーバーでの光のワルツ:シンフォニーオブライツ
・ナイトマーケット(上海街/男人街/女人街/金魚街)
・言わずと知れた香港の安宿集合ビル:重慶マンション
・太極拳使いのメッカ:九龍公園
・ショッピングセンター:ペニンシュラアーケード(尖沙咀)/ハーバーシティー(尖沙咀)/シルバーコード(尖沙咀)/ランガムプレイス(旺角)
ひだり  みぎ
【男人街マーケット】       【アベニュー・オブ・スターズのブルース・リー像】

●ランタオ島
・香港最大の島。何もない自然溢れる田舎島だったが、香港国際空港や香港ディズニーランドが完成し、急速に観光地化が進む。

⇒主な観光地
・香港ディズニーランド
・重さ200トン、世界最大の野外大仏!天壇大仏
・東桶駅と大仏を結ぶアジア最大規模のゴンドラ:ゴンピン360。
・般若心経が38本の丸太に刻まれたパワースポット:ハートスートラ(心経簡林)
ひだり みぎ
【天壇大仏】                  【ハートスートラ】

●新界
・ニューテリトリーこと新界は界限街以北・深セン河以南の領域及び233個の島から成る。近年の人口急増から大規模ニュータウン次々に開発され、香港のベッドタウンと化しつつある。正確には上記のランタオ島も新界に属し、香港の総面積の約9割を占める。中国の深センと国境を接する。

⇒主な観光スポット
・ユニークな金ぴか像が並ぶ万佛寺

【気候】 亜熱帯気候に属しており、高温多湿で夏が長いが一応四季はある。夏が長いのが特徴で、気温が下がったと思うと一気に本格的な冬に突入。

春:3月後半~4月:温度湿度共に上昇するも、非常に過ごし易い。平均気温17℃~25℃で、朝晩は肌寒い。

夏:5月~10月前半:高温多湿で快晴。外は暑いが室内やバス・地下鉄などはクーラーガンガン。クーラー病に要注意。平均気温26℃~31℃。

秋:10月後半~11月:温度・湿度共に下がり、快適で観光のベストシーズンだが、期間が短すぎて、気づいたら冬に突入してしまう。平均気温19℃~26℃。

冬:12月~3月前半:亜熱帯のくせに意外と冷え込む。平均気温12℃~20℃。

やはり観光のベストシーズンは3月後半~4月と秋口になります。


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