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ダークツアリズムの象徴・戦争証跡博物館


ホーチミン作戦博物館からタクシーに揺られること10分弱、戦争証跡博物館に到着です。移動中、運ちゃんの口からはお決まりのように営業トークが…

やれメコン川はどうだ、やれクチトンネルはどうだ、やれマッサー(マッサージ)はどうだ等のマシンガントークに晒されます。商魂逞しいのは分かるが、押す!押す!押す!ばっかりで本当に疲れます。押してダメなら押し倒すの精神、相手にすると疲れてしまいます。

さて、この戦争証跡博物館ですが、ベトナム国内だけで200万人近い人々が犠牲になったこの悲惨な過ちを二度と繰り返してほしくないと願いから、実際に戦争の写真や補完物を展示することで戦争の悲惨さを伝え、『平和』の大切さを訴えかけています。

オフィシャルパンフレットでは…
『本件の各証跡に通じ、公衆により無理戦争を反対し、世界諸国間人民の団結情及び平和を保護する様請願と希望致す。~。年間50万回以上程度の見物来客と達成する実績により我が博物館は、文化・旅行拠点に一つなり、国内及び海外公衆に対して、巨大な魅力を持つ。(原文まま)』と説明されている。

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建物の外観。3階までが博物館として開放されています。

建物の周りには当時の米軍の戦闘機などが展示されている。
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CH-47 Chinook。ボーイング社製の大型輸送ヘリ。戦場への物資供給の他、兵士の移動にも使用されました。時速298kmも出るとは驚きです。

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こちらはU-17機。調査機・偵察機ですが、ロケットランチャーシステムにフレアーガンも搭載してます。

ひだり みぎ

敷地の端には虎の檻とも称されたコンダオ島の監獄が復元されています。
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監獄内には政治犯が収監され、拷問や処刑など非道の数々が繰り広げられていました。

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コンダオ島には2.7m×1.5m×3mの牢屋が120部屋あり、1部屋に5~14人の囚人が詰め込まれました。会話はもちろんのこと、咳や蚊を叩くことも許されませんでした。音を出したら即、体罰です。食事は貧相な米に腐った魚で、野菜や肉は皆無。水も一日半缶という劣悪な環境でした。

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体罰や拷問に使用された道具。手錠・鞭・電線ケーブル鞭・短剣など。数々の残忍な拷問法の紹介が図解付きで紹介されています。南北分裂していたとはいえ、ベトナム人が同じベトナム人を拷問するのだから酷い。

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こちらはフランスにより持ち込まれたギロチン。

博物館館内の1Fには世界各国のプロパガンダ広告が展示されています。
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キューバ共和国の広告。ベトナムとがっちり握手を交わしています。

ひだり みぎ
こちらは日本共産党の広告。

ベトナム戦争はソビエトを後ろ盾に持つ解放民族戦線がアメリカの力を借りた南ベトナム政府軍を打ち負かした。戦争とは勝者の歴史とはよく言ったもので、この博物館も、北側により『南側についたメリケンどもの蛮行を見よ!』的な反米一色の展示の展示内容になっている。調子に乗って日本の共産党までが展示している。

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蛮行の最たる物が枯葉剤の散布であろう。散布された枯れ葉剤にも数種類あり、容器に付けられる縞の色によってホワイト剤・ブルー剤・オレンジ剤などと区別されていました。その中でも劇毒性で発癌物質であるダイオキシンが高濃度で混ざったオレンジ剤が最も大量にばら撒かれました。結果、奇形出産率がサイゴンで1000人中26人、集中散布地域のタイニンで1000人中64人まで上がったとされています。遺伝毒性があり、第二世代、第三世代となった今でも影響を残しています。館内にはホルマリン漬けになった奇形胎児も展示されていますが、他の展示物も正視に堪えない残酷で生々しいものばかりで、戦争の残酷さ、人間の残虐さが展示物一点一点から伝わってきました。日本では内容的にも政治的にも公開できないよう展示物ばかりで、何度か顔を覆いたくなってしまったが、2度と人類が同じ過ちを繰り返さない為にも、過ちの“結果”を見ておくことは必要だと思うし、その為にも1度は訪れておくべき場所だと思う。

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これは一階に展示されていた子供の画。『平和』とテーマに描かれています。

ちょっと気分が重くなってしまいましたが、続いては徒歩で統一会館(旧大統領官邸)に向かいます。

戦争証跡博物館
住所: 28 Vo Van Tan St, District 3, Ho Chi Minh City, Vietnam 
電話: 08 829 0325
時間: 07:30-12:00/ 13:30-17:00
料金: VND 15,000 (約60円)

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