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林則除博物館


モンハの小山を下り切り、すぐ麓にある林則除博物館に向かった。

●開放時間: 09:00~17:00
●入場料:   MOP 5
●定休日:   毎週月曜日

●林則除:アヘン禁輸の欽差大臣として腹黒英国紳士のアヘン密輸を取り締まり、中国東莞の虎門にて計1400トンにも及ぶアヘンを没収・廃棄したことで英国紳士の怒りを買い、アヘン戦争(1840年~1842年)の引き金を引いた人物。現代では稀有な無骨心・真の愛国心に溢れた政治家です。

事前の計画通り、朝9時の開門に合わせて到着。
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さびれた小規模遊園地的な感じのゲートをくぐると…
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蓮峰廟が見えてきます。

●蓮峰廟:マカオの3大古刹の一つで、1592年に創建された道教系寺院。1839年7月26日に林則徐がポルトガルとマカオ要人を召見し、アヘンの禁令を発布した場所です。

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女神、観音様が祀ってあります。

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トンガリコーンのような渦状の線香の香りが神社にいることを実感させてくれます。トンガリコーン1個で平均1年もつようです。

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高額寄付者のリスト…匿名だと寄付が集まらないのかな。100パタカ(1000円)から名前が載るそうです。

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林氏の塑像。中国側では白人帝国主義に立ち向かった勇猛果敢な愛国者という一定の評価が下されている。

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これは亜婆石と呼ばれるもので、当時のポルトガルが道路を敷く際の目印としていた。石の表面にはポルトガル国旗が刻印されている。

さて、万を持して博物館に入場します。
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中は思ったよりも小さく、思ったより見応えはなさそうです。

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ポルトガルとマカオの役人を接見する林氏。ここでマカオとポルトガル当局の協力を勝ち取り、マカオを拠点に中国を侵略することを目論む英国の陰謀を破り、清国国家の主権を守りました。

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実際のアヘン吸引器。1800年から1820年のアヘン輸入量は年間あたり平均4000箱ちょっとでしたが、1938年-39年には35500箱と激増、大量の白銀が国外に流出し、貿易摩擦を引き起こしました。
当時の状況下で英国人に対して厳格に『NO!!』をつきつけた林氏にはカールマルクス先生も賞賛の声を惜しみません。

博物館自体は非常に規模が小さく物足りませんでした。

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林氏は作詞能力にも秀でていたそうで、彼の歌詞集も無料で配布されていました。

彼の詩のひとつ『苟利国家生死以,●因●福避●之』は私利よりも国家の福・禍を重視しないといけないとの林氏の考えを歌ったもの(と、中国人の同僚に説明してもらいました)。

因みに、林氏の厳格な取り締まりに激怒した英国は天津に軍艦を着け、驚いた清政府は英国に対する政策を軟化させ、林氏は中国大陸の辺地である新疆へ左遷される羽目に。

清国『林、アヘンを取り締まってこい!』
林『へへぇ~。かしこまりました。』
林『アヘンは没収だ!!今後のアヘン取引も一切禁止!』

イギリス出兵

清国『林!何やっとる!イギリスが憤慨しとるぞ!貴様は左遷だ!』

こんな境遇に晒され尚、自分の私利より国家の福・禍が重要なんだと歌う林氏の奉公精神、誠にアッパレである。

≪評価(星5点満点)≫
・内容充実度:☆☆
・タメになる度:☆☆☆
・優先訪問度:☆☆

ドッグレース場から歩いて5分程度なので、お犬様の走りを見に行かれる方はついでに寄ってみるといいかと思う。

さて、この時点で午前10時半。一旦ホテルにチェックインしてからお茶博物館と孫中山記念館を目指します。

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