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端午節


今さらながら思いだしましたが、今週は金・土・日と端午節で3連休!!!

ということで、今日は端午節の由来の話。

この物語は私が中国赴任当初に中国語を習っていた家庭教師に教えてもらいました。

端午節は屈原という歴史的な人物に由来すると言われています。

彼は中国戦国時代の楚国の詩人兼政治家であり、その忠実な働きぶりから国民からの人望も厚かったが、貴族から不遇の扱いを受け、島流しにされてしまう。その後、遠い異国の地で母国・楚が秦に滅亡させれたことを知った彼は、旧暦5月5日、今の端午節の日に現湖南省の泪羅江という川に身を投じて入水自殺してしまう。泪羅江には屈原の訃報を聞きつけた楚国民が舟で大挙して押し寄せ、屈原の屍骸を探し回ったとされる。それ以降、屈原の命日である旧暦5月5日になると人々は川に集まり、屈原の死を祈念し、国の安泰を祈願していくようになったのが、端午節の由来とされる。とさ。

世界史の授業では中国のを代表する詩集『楚辞』に収録されている詩人としか習いませんでしたが、こんな愛国者の側面もあったのですね。

端午節の恒例イベントであるドラゴンボートレースも、当時の民衆が川に身を投じた屈原を救出する為、屈原の屍を魚の餌にさせまいと、先を争って船を漕いだことに由来するらしいです。

流石は中国5000年の歴史。様々な逸話が残されています。 まぁ 中には胡散臭いものも…
*因みに中国では中国は5000年の歴史を持つと考えれれてます。当地で中国4000年の歴史なんて暴言を吐いた日には、顔を真っ赤にしての説教が始まるので要注意です。

そんなこんなで今年は今週金曜日(6月22日)が旧暦5月5日に当たるそうです。3連休を有難う!

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最後に、ついでなので屈原の一番有名な詩である“漁父辞”からの一節を紹介。

追放された後、川辺で漁夫と会話を交わす屈原。

漁夫は言う。
「あなたは三閭太夫ですよね?何故こんなところにいらっしゃるのか?」

*三閭太夫は楚国が戦争時に特設した官僚。

屈原は言う。
「世の中全体が濁っている中で、私独りだけが澄んでいる。人々が皆酔っている中で、私独りが醒めている。故に追放されてしまったのだ。」

漁夫は言う。
「聖人というのは物事にこだわらず、世と共に移り変わると申すではないか。世の人が皆濁っているならば、なぜご自身も一緒になって泥をかき乱し、波をたてようとしないのか!民衆が皆酔っているなら、なぜご自身もその酒粕を食らい、糟汁までも啜ろうとしないのか!どうして深刻に思い悩み、挙句、高尚に振舞って、自ら追放を招くようなことをしたのか!」

屈原は言う。
「諺ではこう言うだろ。『髪を洗ったばかりの者は、必ず冠の塵を払ってから被り、湯浴みしたばかりの者は、必ず衣服を叩いてから着るものだ』と。
為してこの清らかな身に、汚らわしきものを受けられるのか(いや、受けられない=反語)。いっそ、この湘水の流れに身を投げて、魚の餌食となろうとも、どうして純白の身を世俗の塵にまみれさせることができるのか!(いや、できない=反語)」

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こんなやりとりが湖南省の川の畔であったそうだ。なんだか端午節の由来の物語に似ているような。

実は、端午節に纏わる屈原の逸話は、後世の伝記好き中国人がこの詩を読んで、『屈原は愛国心故に自己を犠牲にした!』と神話化したのではないだろうか。

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